2015-07-31 PRML悪戦苦闘(演習問題 2.7) 2.7 問題文(適当に要約) の事前分布がベータ分布 である二項分布 にしたがう確率変数を考える。ここでの事象が回、の事象が回生じたとする。このときの事後平均が事前平均との最尤推定量の間の値になることを示せ。 方針 事前分布の平均は、ベータ分布の超パラメータを用いて と表せます。 二項分布を尤度関数として、事前分布にベータ分布を選択すると、事後分布もまたベータ分布となることをPRMLの本編2.1.1で学びました。 これは共役性と呼ばれる重要な性質で、事後分布の超パラメータはをに、をに置き換えたものになります。従って事後平均は、 と表せます。また、データからの最尤推定量は単に観察値に基づいた確率を求めればよく、回の試行の中での事象が起こる確率 となります。事後平均が事前平均と最尤推定量の間の値になることは、として を示せば良いですね(ここまではもとの問題文に書いてあります)。 解答 したがって、 これをに関して式変形して したがって、 a,b,m,lはいずれも非負なのでが示せます。また、観察値m,lが大きくなると事後平均が最尤推定値に近づいていくことも理解できます。